"「惑星になっかぁ」
原始太陽が輝き始めると、縦じわでよれよれの微惑星を整えた。軌道上に立ち融合を始める。
既に大気を保持し、俺はさらなる大型化を待つ。
身体を自転させて宇宙に映すと、L4を持ち上げて、テイアがそこにあった。
「俺の越中一本の月の誕生だぜ」声に出していう。
「男はやっぱ衛星持ち」
やおら原始大気の脇から、ズルムケ状態の地表を取り出す、手に水蒸気をたっぷり取り、逆手で雨を降らし回す、
「ヌリュッ、ヌチョッ」海の誕生が俺の勃起中枢を更に刺激する。
「潮汐たまんねぇ」月に合わせて、海面を上下させる。
「男の惑星にゃあこれだよ」生命を誕生させる。
「スッ、スッ、スッ、スッ」原始生命が進化し、やがて縞状鉄鉱層で地表が真っ赤になる。
「進化、進化」「シアノバクテリアの光合成」
頃合いをみて地表全部を凍結させる。俺は自分のこの格好が好きだ。
強い生命体だけが地球に残り、多細胞生物の誕生をバックに、ウミユリを揺らして、三葉虫が這い、海中で食物連鎖が起こり、陸上でヌルヌルと大森林ができる。
太陽系の中の俺は、惑星一の生命の多様化が起こっていた。
「ちきしょう陸上にも生物を住まわせてやりテェよ」脊椎動物が発生すると、いつもそう思った。酸素欠乏で大絶滅をもう一度効かせ、パンゲアを生成すると、生物は陸上へ向かってまっしぐらだ。
「命の星になってやる」「越中一本のほんまもんの惑星」
「うりゃ、そりゃ」「ズリュッ、ブチュッ」始祖鳥を飛ばしながら、恐竜全盛期をめざす。
「たまんねぇよ」宇宙の奥から、隕石の激しい衝突が起こった。やがて奔流となり、恐竜を滅ぼす。
―温暖化してぇ――寒冷化してぇ―南極大陸を極に移動させたい気持ちがせめぎあい、俺は寒冷化が始まる。
「きたっ」俺はユーラシアプレートを直角に曲げ、インド大陸の衝突に備える。ヒマラヤ山脈は隆起しようとしていた。
「知的生命体一匹 ! 」「ぶちっ」
霊長類を押し分けて、猿人が分派する。
真っ白い氷河期が過ぎ、目の前に六尺兄貴が誕生する。"
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